木造軸組構法は柱や梁といった軸組(線材)で支えるのに対し、木造枠組壁構法はフレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支えています。そのため、耐震性が高く、他にも、耐火性・耐久性・省エネ性に優れています。「六面体構造」を構造の基本とするツーバイフォー住宅は、地震の力を1点に集中させず、家全体にバランスよく分散させ、建物の変形や崩壊を防ぎます。
日本ツーバイフォー建築協会の調査では、ツーバイフォー工法で建てられた住宅のうち、東日本大震災では当面補修をしなくとも居住に支障のない住宅は98%、阪神淡路大震災では96.8%と地震被害が少なく、高い耐震性が立証されました。また、ツーバイフォー住宅の場合、火の通り道となる床や壁の内側において、枠組材などがファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階へ火が燃え広がるのをくい止めることにより、耐火性が高くなっています。